今回は詐欺を回避する方法を学ぼう。詐欺を回避にするにはその手法を知らなければならない。騙す方法を学ばないと詐欺は回避できないのだ。
すべての人間を絶対に信用しなければ、詐欺被害に遭うことはなくなるが、それはあまりにも寂しい。
詐欺師たちは、心理効果を巧みに使い分けて、匠に人を騙そうとしてくる。
騙しの手口を学んで、詐欺をしっかりと回避していこう。
最近の詐欺は手が込んでいる
あなたの親や家族が特殊詐欺に騙されないようにこの記事を書いた。
Amazonプライムの動画に『カリギュラ』という番組があるんですが、その番組の中に、芸人の親を特殊詐欺で本気で騙す!という企画があるんですよ。
この企画を見ていて、「特殊詐欺って怖い……」と本気で思ったので、ちょっと記事にしてみました。
正直、今まで特殊詐欺を舐めてました。
特殊詐欺に騙される人ってよっぽど間抜けな人だろうと内心バカにしてましたが、あの番組見たら「これは高齢者は騙されても仕方ないわ……」と思いましたからね。
複数人で全力で騙そうとしきてるんですよ。ここまで本気で騙そうとしてきたら、疑り深い私でもコロッと騙されそうです。
あなたの親や家族は大丈夫ですか? 特殊詐欺に騙されていませんか? 騙される前にしっかり対策しておいてほうがいいですよ。
やつらは固定電話にしか掛けない
この特殊詐欺の犯人は固定電話にしか掛けないんですよ。だから特殊詐欺があるのは今の時代だけなのかもしれません。
携帯電話の登場で今はもう固定電話なんて持ってない人も多いですから、これからは固定電話は減っていくのは簡単に予想できます。だから、20年後くらいには電話での詐欺は減っていくのではないかな。
固定電話を止めてスマホを持てと言えない理由
常々疑問だったんですが、固定電話なんて使わなければ特殊詐欺は起こらないなら、なぜ政府や警察は「特殊詐欺が危険だから固定電話を止めてスマホにしようぜ」と言わないのだろうか。
簡単で強力な特殊詐欺対策になるのは間違いないでしょう。
それでも、「みんなスマホにしようぜ」なんて言えないんです。
なぜかって営利に関わることだから。政府や警察が特定業者を儲けさせるような発言をするのはあまり好ましくないらしいんですよ。この場合はスマホ業者になりますね。
まあ分かるような気がしますが、それはそれ。特殊詐欺に騙される人が減るなら、例外も認めるべきではないでしょうか?
まあ警察が言えないなら私が言うだけです。
固定電話はいますぐ止めましょう!それだけで特殊詐欺の被害に遭う確率は激減します。親にはスマホを持たせなさい。簡単スマホでもなんでもいいんで。
あなたの大切な家族が特殊詐欺の被害に合わない前に手を打つべきです。
特殊詐欺対策
最近の特殊詐欺は手が込んでいますが、基本的に家族を偽ってくるのは変わってないようです。あくまでもオレオレ詐欺なんですよ。
相手の電話番号が非通知、もしくは身に覚えのない状態で、「もしもし俺だけど・・・」と言ってきたら、その時点で切ればいいんですよ。高確率で特殊詐欺でしょう。なんで電話番号違うの?と聞いたところで、もっともらしい言い訳してくるだけだから、相手にしないで即切りです。
気になるなら、こちらから息子さんなりに電話をかければいいんですよ。「さっき電話した?」と聞くんです。
常日頃から電話で会話するようにするのも効果的な対策です。電話での声をよく聞いていれば、声が違うのにすぐに反応できますからね。
もし、被害にあった場合、早急に警察に連絡しましょう。
この記事を書くきっかけとなったカリギュラはAmazonのオリジナル番組です。Amazonで視聴できます。ただしプライム会員でないと見れませんので注意。
たしか、ツタヤでもレンタル出来たのでプライム会員でない人は、ツタヤを利用しましょう。
もし、見てないなら見てみることをおすすめします。特殊詐欺の認識が変わりますよ。
相手を騙す方法
バーナム効果
誰にでも当てはまるような性格の特徴を自分もそうだと信じてしまうことを「バーナム効果」という。
神経質そうな人に「人間関係で悩んでいますね? 職場に嫌な人間がいるでしょう。私の言うとおりにすれば楽になれますよ……」と迫ったり、
中年に「最近、体の調子がおかしくなってきませんでしたか? この食品を飲めば楽になれますよ」と、こんな感じで迫って詐欺行為を働くのだ。
実際はこんなに単純ではないが、概ねこんな感じである。
カルト宗教なんてまさにこんな感じで詐欺行為をしてくる。そして最後には洗脳するわけだな。
確証バイアス
誰だって自分が正しいと考えることは否定されたくはない。
自分が正しいと思っていることを相手が発言すれば、やっぱりそうだよなと簡単に鵜呑みにする。
ギャンブルの攻略詐欺なんかはこれの典型だ。
この手の攻略情報を買う人間たちは、ギャンブルに攻略法があると信じているから買うわけだ。
だから、他人がいくら攻略法なんてあるわけないだろと言ったところで、素直に聞き入れない。
結局、攻略情報を買ってしまい、詐欺に遭ってしまう。
予言の自己成就
誰かに「君は○○型のタイプだね」と言われて、それが偶然に当たると、簡単にその人のことを信用してしまう。これを予言の自己成就と呼ぶ。
たまたま当たっただけなのに信用してしまうわけだ。
完全に運頼みでは、なかなか当たらないので、バーナム効果などの心理効果を使って、当たる可能性を上げるのだ。
バンドワゴン効果
これも詐欺師の常套手段だ。
「みんな使っているんですよ。だから安心ですよ」
誰かに自分の携帯に電話を掛けさせて、契約の取引をしているように見せて人気があるように見せかけるのも彼らの上等手段だ。
もっと本格的な詐欺になってくると、事前に数人の協力者をターゲットの周囲に紛れ込ませてターゲットの知人にしておき、詐欺を実行するときに、その協力者たちに、
「私もこのサービスを使っているけど、これはいいサービスよ」などと言われせる。周りの数人の知人から勧められれば、これは本当にいいサービスなのかもしれないと、コロッと騙されてしまう。
他には、「これから爆発的に人気が出るので、今のうちに早く買ったほうが良いですよ」というのもバンドワゴン効果に入る。
店の行列もバンドワゴンの心理効果が働いている。
これを逆手にとって、サクラを用意して行列を作り、その画像をSNSで拡散すれば、簡単に人気店の出来上がりだ。
もっとも、商品に魅力がないと、すぐに悪評が広まるがw
アンダードッグ効果
聞き慣れない言葉かもしれないが、判官贔屓(ほうがんびいき)、または同情詐欺といえば分かりやすいかもしれない。
人間は弱いものの味方をしたくなることがある。それを利用した心理効果だ。
例えば東日本大震災詐欺なんかはこれの典型だ。ボランティア詐欺もこの効果を使っているよな。
相手の親切心に漬け込んで詐欺を働くのは人間として最低である。
ウェブレン効果
人の子たちはレアなものを欲しがる。実に愚かしい。ただの石ころでも希少性があるように見せれば、高値で売れてしまうんだ。
今後手に入るのは難しいかも知れませんよ……?
品切れ商法もこの効果を使って、購買意欲を煽っている。
マルチプルアウト
いつでも言い逃れができるような曖昧な言葉を使って騙す手口だ。いわゆる口が上手いタイプ。次から次に平気で嘘を並べられる。
人間としてどうかと思うが、こういう男性って女にもモテるんだよな。例えば、バカ正直になんでも話す人気ホストなんていないだろう。人気ホストは上手く嘘をついて女性をその気にさせるのが仕事だろう。
コールドリーディング
相手の容姿や言動などを観察して、相手の考えていることを言い当てて、信用を得るテクニックだ。占い師などが使う手口だ。
これは上級者向けなので、かなりの勉強が必要だ。よっぽど分かりやすい人でない限り、最初は外しまくると思う。
最後に
悪用する人間はいないとは思うが、これを悪用して詐欺を働くことは絶対に止めて欲しい。
あくまでも詐欺の手口を知るためにこの記事を書いたのだ。
ただし、これを使って実際に騙すのは実はかなり難しい。周到な準備や本気で相手を陥れてやるという冷徹な心を持っていないと、どこかですぐに失敗すると思う。
そもそも心理学は全知全能の魔法ではないので、どうしても外れてしまうこともある。だから失敗して捕まっている詐欺者も多い。
逆に言えば、それだけ穴があるということ。騙しの手口を学んで、詐欺被害を未然に防いで欲しい。