暗記が必要な勉強はたくさんあります。
英語や歴史や社会などの科目もそうですし、資格の勉強をするのにも暗記が必要になってくるでしょう。
暗記は面倒くさいですよね。基本的につまらないですし時間もかかります。
だから、楽に覚えられる勉強方法を探したくなる気持ちも分かります。しかし、残念ながら簡単に覚えられる魔法のような裏技なんてありません。
そんなものを探している暇があるならさっさと暗記するほうが賢いです。
しかし、それだけでは記事を書いた意味はありません。そこで今回は私が行っている暗記の方法を書いていきたいと思います。
暗記の方法
暗記は「書いて覚えるか読んで覚えるか」の二択になってきます。
複雑な漢字や長い英単語の綴りを覚えたいなら書いたほうが絶対に覚えやすいですし、それ以外なら読んで覚えたほうがいい。
ただの「ゴリ押し暗記」はオススメしません。そんなものは効率が悪いですし、しかも忘れやすい。
脳死して暗記しているようなものです。せっかく暗記するならもっと頭を働かせて暗記するべきです。
つまり考えながら暗記をしましょうってことです。
例えば、漢字を暗記する場合は、部首を意識して覚えていくのです。
偏(へん)や冠(かんむり)を覚えていくと、覚えやすいですし忘れにくいですよね。人偏の漢字は人に関する漢字が多いですよね。
ひたすら根性だけで書いていくより圧倒的に覚えやすいです。
基本的な考え方はこんな感じです。作りの意味を考えて覚えるわけですね。
エビングハウスの忘却曲線の疑問
暗記の話になると、エビングハウスの忘却曲線の話がよく持ち出されます。
勉強法を解説している書籍やサイトでは、エビングハウスの忘却曲線を使って暗記を勧めているサイトが多い。
エビングハウスの忘却曲線について簡単に説明すると、暗記作業から20分後には42%忘れて、一時間後には56%忘れる。そのタイミングに復習をすれば忘れにくいというもの。
これが巷でよく言われているエビングハウスの忘却曲線です。
エビングハウスの忘却曲線の話は本当に色んなところで聞きます。でもこれ、始めに聞いたときからどうも違和感があったんですよね。
まず、本当にそのとおりに学習できるのかって話です。
普通は出来ませんよね。この忘却曲線の通りに勉強できるのなんてニートくらいです。
暗記作業だけに集中できる特殊な環境の人間ならともかく、そんなに1日何度も復習なんてできません。一瞬で終わる暗記作業ならともかく、大抵はそれなりに時間掛けて暗記しますから。
それに、本当に20分で42%も忘れるのかという疑問がある。
面白い漫画を読んだり美味い料理を食べたら、しばらく覚えているだろう。たった20分で「さっきレストランで何食べたっけ……?思い出せない……」なんて完全にやばい人じゃん……。
巷でよく言われている「エビングハウスの忘却曲線」は大事なことが抜け落ちてたんだよな。
強い関心のあるテーマは忘れにくいってこと。人によって忘れやすさなんて違うってことです。
例えば漢字の暗記で、自分の思い出と関連した漢字が出てきたら忘れにくいですよね。他にもDUO3.0の一部の面白い英文は忘れろと言われても忘れられないくらい強く記憶に残っています。
つまり復習のタイミングなんて人それぞれってことになります。
この忘却曲線は記憶術として使うよりも、人間はすぐに忘れる生き物だから、すぐに忘れてもいちいち落ち込まないで暗記作業を続けようという意味で使ったほうがいいかもしれません。
怪しい記憶術には手を出さないこと
あと、世の中には怪しい「記憶術」が存在しますが、そんなものは手を出さないこと。
そんな便利な記憶術があるなら、今の時代はSNSなどであっという間に広がっていますよ。学校や有名塾などもすぐに取り入れるでしょう。
広まらない理由はご察しですよね……。
最後に
自分なりの暗記方法をまとめてみましたが参考になりましたか?
先程も言いましたが、効率のいい暗記方法を探し回ることほど、非効率的なことはありません。
ネットばかり見ていないで一刻も早く暗記作業に戻りましょう。
覚えようとしているテーマにあまり興味が無いなら、なるべく忘却曲線通りに学習しましょう。
強い興味のあるテーマなら好きなときに復習するのがベストです。