【書評】酒井雄哉の一日一生を読んだ感想

「一日一生 愛蔵版」を読んだ感想。

一日一生

  • タイトル:一日一生愛蔵版
  • 著者:酒井雄哉
  • 出版:朝日新聞出版
  • 発行日:2017年4月30日
  • ページ数:277

この本は過去に出版されている「一日一生」「続・一日一生」をまとめて少し加筆した本である。早速だが、感想に入りたい。

この本の著者は只者ではない。

普通、作家というものは自分を大きく見せたがるものだ。たまに自虐をしてみても、やっぱり自分は最高!と最終的には匂わすのが作家様である。

しかし、この本の著者は違う。

ありのままである。ありのままの姿をみせているのだ。自分を大きくしようと匂わせるところは一切感じない。

「自分馬鹿だから何も考えてないんだよね」とか「中年までダラダラ生きてきた」とか平気で言い切ってしまう。

ぶっちゃけ普通の人と変わらない感じだ。大抵の人は何かについて特に深く考えたりもしないし、毎日ダラダラと生きているものだ。

あなたは、そんな人の本なんて読む価値あるのかよと思うかもしれない。

ありていに言うと、あなた次第である。

この本は成功法則を押し付けてくる、よくある自己啓発本ではない。著者の経験を語っているだけの本である。そんな本に価値を求めるはお門違いである。

この本を一言で表すと「俺はこんな感じで生きてきた。やっぱり真面目に生きたほうがいいよね」と言ってるだけである。

しかし、これが深い。これが年の功というのだろう。優しい口調なんだけど凄みを感じる。

読んでみて感じたのは文体や構成が斎藤一人っぽいなってこと。斎藤氏の本を過去に何冊か読んでいたので分かる。

ただ、斎藤一人はどことなく胡散臭くさい。お前の乱発本を読んで本当に金持ちになれんのか? お前の弟子は億万長者になってんの?という当たり前の疑問が湧いてくる。

しかし「一日一生」は違う。この本からは著者の人生を感じさせる。

「一日一生」は80歳で執筆している。80歳といえば、もう立派なお年寄りである。人生の大先輩の言葉をしっかり聞くことはとても大事だろう。

著者は僧侶なので若干宗教臭い部分もある。でも、普通に最期まで読めた。宗教の押しつけが苦手な私でも読めたので、ほとんどの人は大丈夫だろう。

一日一生愛蔵版